年金未納でも生活保護が貰えるなら最初から納めなければいいじゃん

先日に書いた記事が、思いのほか反響を生んだので、前回いただいた意見を踏まえ、もう少しだけ生活保護制度について、いろいろ書いてみることにしました。

前回の記事を知らないという人は、こちら↓も読んでみてください。

そろそろ生活保護制度を見直さないと日本は本当ヤバい気がする

前回の記事『そろそろ生活保護制度を見直さないと日本は本当ヤバい気がする』では、現在の生活保護制度では

生活保護で貰えるお金の方が、年金よりも高い
あるいは、
・普通にお仕事をしているアルバイトやパートよりもたくさんお金が貰えるケースがある

のような不公平さが生じている事実について書きました。

また、生活保護は、

■国が定める最低生活費(生活するために最低限必要な費用)よりも世帯の収入が少ないこと
■病気やケガ、年齢によって働けないこと
■援助してくれる身内・親類がいないこと
■現金、家、車などの資産を持っていないこと

以上の条件を満たせば受けられます。

なので、真面目に働いたり、少ない国民年金を貰ったりすることが下らないと感じた人は、今ある財産を豪遊して使い切り、無一文になってから生活保護を受ける、というのも理屈上は可能ではないか。

このようなことも主張しました。

もし、実際にやっている人がいなかったとしても、理屈の上で可能だとすれば、このような恥知らずな不正を思いついた人が、生活保護制度を悪用することもできるわけですから、それは、生活保護制度に穴が生じていることになります。

これについては、

・こんな記事を書くなら、もっと別のことにエネルギーを使え、
とか、
・生活保護費は、社会保障費全体のなかでは、医療費や年金と比較すれば割合が少ないから、まず、そっちを問題視すべきだ

などの反論も頂きました。

確かに、医療費や年金の費用が増えている、ということは大きな問題です。
しかし、医療費、年金、生活保護費用は、優先順位はあっても、どれも放っておいていい問題ではありません。

%e7%a4%be%e4%bc%9a%e4%bf%9d%e9%9a%9c%e7%b5%a6%e8%b2%bb%e3%80%80%e6%8e%a8%e7%a7%bb%e3%80%80%e5%8e%9a%e7%94%9f%e5%8a%b4%e5%83%8d%e7%9c%81
出典:http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/05.pdf 厚生労働省のデータより抜粋

上の表を見れば分かりますが、社会保障給付費は年々増えており、生活保護制度も含め、社会保障費について、一つ一つ細かく見直して解決して行かないことには、近い将来、日本は大変なことになってしまうぞ、という懸念が一国民としてあります。

なので、今回も生活保護制度において生じている問題について、私なりに考えてみることにしました。

生活保護受給者数の推移

%e9%81%8e%e5%8e%bb%ef%bc%91%ef%bc%90%e5%b9%b4%e9%96%93%e3%81%ae%e7%94%9f%e6%b4%bb%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e5%8f%97%e7%b5%a6%e8%80%85%e6%95%b0%e3%81%ae%e6%8e%a8%e7%a7%bb
出典:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000062671.pdf 厚生労働省のデータより抜粋

幸いと言ってよいのか分かりませんが、厚生労働省のデータによれば、生活保護受給者の動向については、平成25年度、平成26年度とほぼ横ばいの状態となっています。

なので、ここから、生活保護費の受給者の更なる増加を食い止めつつ、就職などの支援によって、生活保護を受給する世帯をいかに減らしていくかが、日本社会における現状の課題になっています。

でも、どのように、という方法については政府も頭を抱えている問題ではないでしょうか。

生活保護制度の不公平さ

%e3%82%a6%e3%82%b7%e3%82%b8%e3%83%9e%e3%81%8f%e3%82%9324%e5%b7%bb%e3%80%80%e7%94%9f%e6%b4%bb%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e3%81%8f%e3%82%93

出典:闇金ウシジマくん24巻より抜粋

生活保護制度は、世帯によってはかなり大きな不公平が生じています。

たとえば、アルバイトやパートで働いている人の貰っている給料よりも、生活保護費の方が多かったり、きちんと年金を納めていたのにも関わらず、年金の方が生活保護費よりも少なかったりするといった問題です。

もし、毎月、自分で一生懸命に稼いだお給料や貰える年金が、生活保護費よりも少ないという事実を目の当たりにしたら、皆さんはどう感じますか??

しょうがないと思えますか??
たとえ、そう思えたとしても、ある種のやりきれなさを感じるのではないでしょうか。

一生懸命、汗水流して働いて、ようやくもらえたお給料が、働いていない人が貰うお金よりも少ない。

この現実には、さすがにウンザリする人もいるはずです。

もちろん、アルバイトやパートなどのお仕事で貰えるお金が、最低生活費に達していなければ、その差額を生活保護費として受け取ることもできるでしょう。

しかし、それなら、仕事をしながら生活保護費をもらうより、生活保護費だけをもらって生活した方が楽なのでは……?

毎週毎週、月曜日を憂鬱に思いながら出社する毎日を送るくらいなら、働かず、月曜日も日曜日も関係ない暮らしができそうな生活保護の方がいい。
ああ、私も、怪我や病気や鬱を抱えるなり、働けない状態になりたいものだ。

こんな情けないことを考える人はいませんか。
正直言うと、私は考えます。

別に働くことが嫌いなわけじゃない。でも、生活保護制度に対して、ある種の不公平さを感じざるを得ない。でも、それって、自然な感情ではないでしょうか。

また、逆もしかりで、生活保護を受けている人のなかに「真面目に働いても生活保護を受けているときよりも貰えるお金が少ないのであれば、希望を持って働けるはずがないだろ!!」と上の画像の登場人物のように感じている人がいても、それも無理ないかと思います。

誤解して欲しくないのは、私は、生活保護費を受給している人の悪口が言いたいわけじゃない、ということです。

生活保護を受けることで生じる大きな苦しみがあります。
不甲斐なさや申し訳なさを感じ、必要以上にひっそりと生きている人もいます。

それでも、上の闇金ウシジマくんの登場人物のセリフに、私は、強い説得力が感じずにはいられないんです。

私も、生活保護費を受給する立場になったとしたら、やはり、↑のような理由で、労働意欲が大きく損なわれる気がするからです。

私は、この生活保護制度で見える穴が気になって気になって仕方がないんです。
この制度の穴みたいなものが、真面目に生きている人たちの労働意欲を損なわせていることに腹が立つんですよね。

生活保護制度の穴とは

繰り返しになりますが、生活保護費は、

■国が定める最低生活費(生活するために最低限必要な費用)よりも世帯の収入が少ないこと
■病気やケガ、年齢によって働けないこと
■援助してくれる身内・親類がいないこと
■現金、家、車などの資産を持っていないこと

上の条件を満たすことで受給することができます。

だったら、今あるお金を豪遊して使い果たしてから、生活保護を受けるというのも可能になってしまうのでは、というのを前回の記事で指摘していたのですが。。。

今回は、これについて、更に突き詰めて考えてみました。

すると、思いがけない衝撃の事実、いいえ、考えてみれば当たり前の事実が浮かび上がってきたんです。

年金保険料が未納の状態でも生活保護は受けられる!

%e5%b9%b4%e9%87%91%e6%9c%aa%e7%b4%8d%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%83%e3%83%81

実は、記事タイトルや見出しタイトルでも言ってますが、生活保護は、年金保険料が未納の状態でも受けることができるんです。

生活保護を受給しなければいけない状態というのは、経済的に相当困窮している状態なわけですから、そもそもの話、年金保険料を支払う余裕なんてないはずですよね。

だから、生活保護は年金保険料を支払っていなくても受けることができる、というのは当たり前のことと言ってもいいでしょう。

でも、年金保険料が未納でも生活保護が受けられるのであれば。。。

そして、国民年金が生活保護費よりも貰える金額が少ないのだとすれば、最初から国民年金を納めないという選択肢があってもいいのでは、と感じました。

支給金の種類月額
国民年金64400円
厚生年金(男女平均)145496円
厚生年金(男性平均)166418円
厚生年金(女性平均)102086円
生活保護費(都市部)131240円
生活保護費(農村部)83960円

まさにこの記事のタイトル年金未納でも生活保護が貰えるなら最初から納めなければいいじゃんです。

もし、毎月支払っている年金保険料についてバカバカしさを感じるなら、年金保険料を納めない代わりに、そのお金を自分への投資に回すなり、もっと有効だと思えることに使った方がいいのではないでしょうか。

こちらについても誤解しないで欲しいのですが、私は、決して、国民年金を支払わないでおいて、老後生活に困ったら生活保護制度を頼れ、と言っているわけではありません。

生活保護制度のお世話になる前提で、老後のためのお金を蓄えず、年金を支払わずにいるというのは、とても図々しいと思います。

でも、年金制度にしろ、生活保護制度にしろ、高齢化と少子化が同時並行で進んでいる日本社会の未来を考えれば、いつまでも存続しているとは考えづらいんですよね。

むしろ、年金制度も生活保護制度も、いつなくなってもおかしくないんじゃないか、という不安が私にはあります。

もしかすれば、最悪のケースも考えられます。

たとえば、こんなケースです。

『年金保険料をきちんと支払っていたのに、年金制度がなくなって、年金がもらえなくなってしまったぞ!! どうしてくれるんだ!?』

生活保護制度についても、同じことが考えられます。

生活保護受給者数が今後さらに増えて、その負担が増したとして、日本社会は、生活保護受給者たちの面倒を見続けることができるのでしょうか。

まあ、さすがに、年金制度も生活保護制度も、完全になくなることはないとは思います。
それでも、現在のサービスよりも質は落ちる可能性は十分にありますよね。

だとすれば、将来保証されるか分からない年金のために、自分は、今後も年金保険料を支払い続けるべきなのか。
これについて、私は、自己責任で決めるべきだと考えているのです。

繰り返しになりますが、国民年金に関して言えば、生活保護費よりも貰える金額は確実に安いです。
なので、数十年後、年金制度、生活保護制度が同じのように続くかどうかは分かりませんが、もし、変わらないのなら、生活保護を受けた方が金額的には得だという事実は否めません。

もちろん、生活保護を受けるためには、持ち家や車などの財産を失わねばなりません。
自分の家がないことや、車がないことは、すごく不便ですし、生活保護を受けることで、社会的なステイタスも失われてしまいます。

そうは言っても、私にとっては、年金保険料未納でも生活保護を受けることができる、というのはとても考えさせられる内容でした。

現在、私は会社員なので厚生年金の保険料が強制的に徴収されています。
しかし、私が会社を将来退職し、自営業をすることになったなら、国民年金保険料は支払わないことを選択する可能性もあるでしょう。

少子化で日本を担う労働人口は減っているのに、養わなければいけない老人は増えていく。
このような状況下で、年金制度が今後も同じように続いていくなんて私には思えませんし、それだったら、年金保険料として回すはずのお金を自分や自分の携わるビジネスへの投資に回して、老後の蓄えを自分なりに作れたらいいなと考えています。

多分、私自身には、年金制度という不確かものに、自分の生き死にを左右されたくない、という気持ちが根本にあるのかもしれませんね。あるいは、国家や政治家の言うことを全く信用していないからかもしれません。

国民年金を納めている方はたくさんいらっしゃると思いますが、皆さんは、年金制度と生活保護制度は、このまま変わらず続いていってくれるとお考えですか??

また、国民年金を既に支払うことをやめている人は、どんな理由で支払わないのでしょうか??

皆さんのご意見も聞いてみたいです。